ここは、とある結婚式会場。
盛大な結婚式が行われ、式の最後に新郎からのスピーチが行われていた。
新郎：「え～、本日はご多用のなか、わたしたちの結婚式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。私達が今日という日を迎えられたのも、たくさんの皆様との出会いのおかげです。二人の出会いを振り返ると、まず、わたしたち夫婦は大学時代の部活で出会いました。今の私達があるのも部活の仲間たちのおかげです。ありがとう。あなたたちに出会えていなかったら、私たちはありませんでした。」
部活の仲間たち「それはそうだ。この二人のキューピッドは私たちに間違いないね。二人の仲をうまく取り持ったんだから、感謝してほしいわね。」
高校時代の友人「いや、それはちがう！確かに、出会ったのは大学の部活かもしれないが、その大学に行ってみれば？と言ったのは、高校の友人である僕らだ！だから、二人のキューピッドはこちらだ。」
新郎：「え？（どうしよう・・・・）も、もちろん、高校時代に二人が出会った大学に入学を勧めてくれた高校時代の友人のおかげでもあります。あなたたちに出会えていなかったら、私たちはありません。」
中学時代の友人「いや、ちょっと待ってくれ！新郎が通った高校に行ってみれば？と言ったのは中学の友人の俺らだよ。俺らがいなければ、二人の大学を勧めた高校の友人に会っていないから、俺らが二人の恋のキューピッドだろう！」
新郎：「はい？（なんかよくわからんことになってきたな。）そりゃあ、もちろん、中学の友人のおかげで、大学を勧めてくれた高校時代の友人に出会えたので、中学時代の友人のおかげでもあります。」
小学校時代の友人：「な、なら！」
新郎：「わかってる！何も言うな！もちろん、中学時代の友人に出会うきっかけになった小学生の時の友人のおかげでもあります。そして、先に言うと、幼稚園時代の友人のおかげでもあります！今の私達二人があるのは、これまで出会わせていただいたすべてのおかげです。ありがとうを１００万回いっても足りないくらいのもののおかげです。二人を生んでくれた両親。さらにその両親。さらにさらにその親。もっと言えば、アフリカで生まれた人類の起源のおさるさん。人に限らず、なんなら、小学校の時に帰り道に蹴った石ころでさえ、今の私たちのキューピッドと言えます！！！すべてよ、ありがとう！だから、喧嘩はやめて！」
一同：「そうか・・・。この二人があるのは僕たち全員のおかげか・・・・。」
新郎：「人は出会ったもので出来ていると言われています。今の私たちがあるのも、これまで出会ってくれた皆様のおかげであります。今後は、この二人と出会えたから、いまの私、僕、私たちがあるよねと言っていただけるように精進していきたいと思っております。本日はありがとうございました。」
一同：「最後、うまくまとめてきたな。」
世界の見方⑤「人は出会ったもので出来ている。」
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