残るものとは

「一生を終えてのちに残るのは、
われわれが集めたものではなくて、
われわれが与えたものである。」
(三浦綾子さんの小説『続氷点』の言葉)
人間は、いかにたくさん・はやく集めるかに終始していしまっているように思います。
集めたとて、僕たちは死にゆく存在であり、
100年後には、そんなものに価値などないのです。
そんなことを考えているときに、
三浦綾子さんの言葉と再会しました。
いかに集めるかではなく、いかに与えるか。
イメージとしては、リレーのようなものですかね。
僕たちは、大きな物語の中の一部。
祖父祖母、父母から受け取った、命というバトン、もしくはろうそくの火を
次の世代へとつなげていく。
そんな存在なんじゃないかと思います。
書いたものの、この営みって
そんな簡単なことじゃないですよね。
資本主義社会の、時間感覚でいると、
早く簡単に結果がでることを求められてしまいますからね。
与えることって、まあそこから何か生まれるのが
何十年、下手したら何百年なんてことも。
あなたは何を残していきたいですか。
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