配られたカードの話

せかいのみかた

you play with the cards you’re dealt.

突然の英文失礼いたしました。

一回、私の後に読んでください。リピートアフターミー。

よう、ぷれえ、ういず、だ、かーづ、よあ、でえると。。。

私の小学校レベルの英文解釈能力を全力で駆使して訳してみますね。

YOU PLAY=あなたはやるしかないよ。

WITH THE CARDS=カードを使って。

YOU’RE DEALT=あなたに与えられた。(dealの意味がわからず中学生ぶりにグランドセンチュリー英和辞典を使いました。カジノのディーラーとか言うので、あれと似た意味でした。勉強って大切だと再認識。)

僕なりに訳してみると、こんなかんじ。

「あなたに与えられたカードを使って、あなたはやるしかないよ。」

知っている方が多いと思いますが、これが何の言葉かと言うと、誰もが知るあの犬が出てくる漫画。

そう、「スヌーピー」の言葉なんですね。

その本では、こう訳されていました。

「配られたカードで勝負するしかない。」(なんてスマートな日本語。)

生きていると、あの人はいいなぁ、、、人脈、資金、才能etc、があって。とか。

僕もあの人のように、○○があったら、成功していると思うんだけどなぁ。なんて考えたりしちゃいます。隣の芝生は青く見える現象ですね。

一度、立ち止まって自分の手札を確認してみると、案外、切り札や突破口が見えるかもしれません。

今回はスヌーピーにそのことを教えられた、私のお話です。みなさんも是非、自分に置き換えて考えてみてください。

では、いってみよう!

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私の名前はゲンキ、どこにでもいる平サラリーマンだ。

あえて、他のサラリーマンと違うところは何かと言われれば、大きな野望を抱いているってこと。世の多くのサラリーマンも野望を抱いているかもしれないが。

その野望は何かって言うと、「将来、起業して社会に貢献できる立派な人間として生きていく」ことだ。そして、多くの人のきっかけになりたいと考えている。

この話はまだ、幼馴染のすがくんとそとぼりくんにしか話していない。

野望を抱いているものの、実は内心では「本当に俺にそんなことが出来るのか」と、思っているんだ。

そんなとき、いつもすがくんとそとぼりくん(略して「そとぼ」と呼んでいる。)は、いつも俺を励ましてくれる。こんな感じに。

ゲンキ:「やっぱり、俺なんかに起業は出来ないよ。だってさ、俺には何がある?お金もない、人脈もない、能力もない、これといった才能もない。あると言えば、野望を持ってる、くすぶった情熱があるだけだよ。。。。。」

そとぼりくん:「そんなことないぜ!ゲンキはおれの憧れだから。昔からいろいろと達成してきてたじゃん!サッカーもうまいし、色々とチャレンジしてて、可能性、のびしろしかないって。」

ゲンキ:「そう言ってくれるのは、そとぼとすがくんだけだよ。でも、どうだろうね。俺にもっとお金、人脈、才能が与えられていればなぁ。」

そとぼりくん:「もうさ、『もしも』を考えるのやめん?ずっと思ってたんだけど、ゲンキってめちゃくちゃ恵まれた環境にいると思うで。それがなんでかって言うのは、あんまうまくいえないんだけど。一回、自分にベクトル向けてみたらどう?突破口が見つかるかもしれないよ。」

ゲンキ:「確かに。「もしも」はやめてみるわ。俺が恵まれてるか、、、、」)

毎回、こんな感じで励まされて仕事に戻るのであった。

そんな感じで、悩んでいたある日。本屋に行ってみたら、一冊の本が目に入った。

それは、「ピーナッツ」だ。あの有名な犬、スヌーピーが登場するやつ。

なんで、それが目に入ったかというと、教え子が大のスヌーピー好き、持ち物が全てスヌーピーという子の姿が思い浮かんだからである。

目に入ったからには、手に取るという謎の習慣を持っている俺はすぐに手に取り、何かのメッセージだと思い、適当に一ページを開けてみた。

すると、そこの一コマには、「YOU PLAY WITH THE CARDS YOU’RE DEALT……

配られたカードで勝負するしかない、か、、、、。

確か、この前、そとぼとそんな会話をしたよなぁ。

自分に配られたカードって何か、一回本気で考えてみるか。

単純で有名な僕は、家に帰るとすぐにA4用紙に自分に与えられたカードを書き連ねてみた。

・(健康な体)※書き出したあとに疾患を宣告されたため除外。・健康な精神・兄弟・両親・祖父母・サッカー・農業・教育・飛びこむ力・料理・読書・出会い力・お助けられ力・友人・運・恩師・単純な脳みそ(素直さ)・etc

書くスぺ―スが足りないほどだった。ここに書いた5倍は与えられたカードがあることに気づいた。(計100前後。)

そんなことを書いてたら、すがくんから、今日お茶しようと連絡がきたので、駅前のスタバへ。

ゲンキ:「おつかれーす。」

すがくん:「おいーす。最近は起業の話聞かんけど、どんな感じなの?」

ゲンキ:「そうね、、、なんともいえんね。とりあえず、スヌーピーに言われて、自分に配られたカードを考えてみた、、、これなんだけど。」

すっと、デュエリストが手札を見せるようにA4の紙を見せる。(実は僕もすが君も元デュエリストなのである。)

すがくん:「スヌーピーに言われてはよくわからんけど、配られたカードってそういうことな。ゲンに与えられてるものってことね。」

ゲンキ:「そうだよ。僕が昔使ってた、エグゾディアのことではないよ。こんな感じでたくさん書いてみたんだけど、どれもいまいちパッとしないというか、、、他の人と違わないと思うんだよね。」

すがくん:「うーん、ひとつひとつはそうかもしれんけど。全体としてみたら、そんなことないかもよ?デッキをイメージしてみてさ、カード単体ではあんま強くないけど、組合せ次第では、大きな力を発揮するでしょ。」

ゲンキ:「全体としてみたら?どういうこと?」

すがくん:「例えば、健康な体を例にしてみよう。ゲンの健康な体って、世界からみたらどのくらいの可能性だと思う?」

ゲンキ:「俺の健康な体の可能性?そういえば、幼稚園から高校まで皆勤賞だったな。表彰されてたのは、クラスで3人くらいで、クラスは30人くらいやったから、3/30だから1/10くらいかな?」

すがくん:「1/10ね。いいんじゃない?ゲンが約分出来るようになってて、嬉しいね。」
(すがくんは数学の先生で、俺の浪人時代、センター試験数学を数1a54点、数2bを14点に導いてくれた恩師である。中学の数学定期試験平均20点だった僕の恩人。)

※ここのくだりは、書いた後に心臓疾患が見つかったので、1/10よりさらに大きな可能性になりました。手術もすることになったので、1/100~1/1000と言える?チャンス!)

すがくん:「じゃあさ、わかりやすいところでサッカーは?」

ゲンキ:「サッカーか。めちゃくちゃすごいってわけでもないけど、県の選抜に選ばれてたから、、学年のサッカー人口分の20人ってことかな?」

すが君:「いいんじゃない?知らんけど、学年のサッカー人口は1000位かな?そうすると、20/1000だから、1/50だね。つまり、この二つのカードだけで、げんは1/500の人ってわけよ。」

ゲンキ:「1/500!!!まじか!なかなかオリジナリティ感じる。そう考えると、俺にもやれるかも。まだ配られたカードたくさんあるし!」

すがくん:「そういうことだ。そして、げんのその単純な脳みそは、周り見回してもそんないないからね。1/10000くらいなんじゃない?ひとつひとつは誰もがもってそうなカードだとしてもさ。その使い方次第だと思うんだよね。俺はエグゾディア使いこなせんかったけど、げんは使うのうまかったじゃん。それと一緒。」

すが君:「与えられた一枚のカードをみて、自分にしか出来ないことってないと思っちゃうんだけど、一枚一枚をよく見ると、自分らしさが見えてきて、自分だからこそ出来るものがあると思えるかもね。

ゲンキ:「いつもサンキューね。帰ってまた考えてみる!」

5年後。

ゲンキは兄弟といとこと一緒に祖父母の民宿を継いで、農業をしながら、作家をしている。あとは、本屋、レストラン、塾なんかも経営している。さらに昔通っていたサッカークラブの先輩に杜氏がいて、お酒造りにもチャレンジしているんだとか。

結局、ゲンキは1/?だったのでしょうか?

すがくんと話をしたあとのゲンキは色々なことに挑戦しました。野菜を育ててみたり、奥さんに料理を振舞ってみたり、講演会に行ってみたり・・・・。周りからは少し変な目で見られていたそうです。

その習慣は今でも続いているそうです。

特別に、今のゲンキが何分の何か教えましょう。

1/100000  です。これを見てどう思いますか?

あっ。そんなことを言っている間に、数字が変わってしまいましたよ。

1/100105 です。彼は今も何かをして、カードを磨いているのかもしれませんね。

そういえば、彼から面白い話を聴いたんですよ。その時の日記を見せてくれましてね。

なんでも、その夢を見た日から自分が相当の確率で選ばれて、生きているということを認識したらしいですよ。

今日は特別にその日記をそのまま見せますね。

6月23日 晴れ

スヌーピーに喝を入れられました。

ゲンキ:「俺にもっとお金、才能、人脈があれば、、、、」

スヌーピー:「おい、お前。」

ゲンキ:「(なんか犬が喋ってるぞ。)はい、なんでしょう。」

スヌーピー:「お前、めっちゃ恵まれとるで。俺も起業したいんや。でもな、出来ないねん、、、」

「俺、犬だからさ、、、、、。だから、ゲンキ。俺の分まで頼んだで。お前が人間で生まれた可能性が何分の何か考えてみてから言い訳しろよ。」

世界の見方⑤「何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。」

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