2024.01.27に書いた『凹凸のススメ』、ここで書いたような世界観が好きな私ですが、
2025.04.?(日付は忘れました)に、一冊の本を読み、さらに自分の世界観がアップデートされたような気がします。
今後の社会においても、「自分の凸を使って幸せに生きていくこと、自分の凹の部分もうまく使っていきていくこと」は必須の考え方であり、誰もが意識して生きていった方が良い価値観だと思います。
『俗物図鑑』筒井康隆(新潮社)

評論家だけの風変わりな’梁山泊’プロダクション出現ーー盗聴、横領、放火などタブーとされる芸ばかりに秀でている彼ら俗物センセイは、一躍、マスコミの寵児にのし上がる。しかし、彼らの奔放な活躍ぶりは、次第に世間の良識という怪物の反撃に合い、両者の壮烈な戦いが開始された・・。
(本書 背表紙 引用)
僕たちは、生きていく過程ににおいて、ひとつ多くてもふたつほどの凸(できること)を得る。
それはもしかしたら、今生きる世の中に求められていないことかもしれない。
だが、僕たちはそれらを使って、人の役に立っていくしかない。
『俗物図鑑』では、盗聴専門家、横領専門家といった、世の中に受け入れられ難い人が自分の活躍できる場を見つけ、生きていく姿がある。
彼らの持つ、ある一つのことに対する情熱、執着は僕らも見習っていきたいと思わされる。
これからの時代は、『俗物図鑑』にあるような、狂気の時代・情熱の時代・凹凸の時代になっていくだろう。
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