5通目は、「読書について」だよ。
きみは読書が好きかな?
好きであってくれたら、これ以上嬉しいことはないね。
あまり好きでなかったら、少しずつでいい、家にある本から手に取って眺めてみよう。
僕も、きみの母さんも昔から、まわりの友だちより本を読む子どもだった。
僕の母さんは、僕の兄弟を毎週のように図書館に連れて行ってくれたし、
サッカーチームのコーチは本を貸し出してくれた。
周りの大人も本を読もうと声を掛けてくれた。
おそらく、きみも周りの大人に「読書をした方がいいぞ~」と何度も言われたことがあるだろう。
(君が生まれてきたら、毎日のように読み聞かせをしてあげたいと僕は思っている!)
そこで、理由まで教えてくれる人はいたかな?
読書をした方が良い理由は、山ほどあるんだけど、僕なりに考えたその理由を伝えていくね。
「読書をしよう」と言う人に、その理由を聞くと、
「国語の力が伸びる、知識が増える、知的好奇心があがる、、、」なんて、
僕は言われていたんだけど、
そんなことを言われるたびに内心「ほんとかい」って思っていたんだ。
読書を全然してなくても、国語力がある友人はたくさんいたし、
知的好奇心にあふれているひとはたくさんいた。
君の周りにも、そういった人はたくさんいるだろう。
きみは読書をする理由をどう考えているかな?
間違いはないんだけど、僕はこう考えているよ。
「ホメオスタシスを使って自分をを在りたい方向に変えていく」
読書をする理由はこれに尽きるんだ。
ホメオスタシスは1通目の手紙で説明したね。
簡単にホメオスタシスのおさらいすれば、
無意識に働いてしまう変わりたくないという人間の仕組みのことだったよね。
なんで、ここでホメオスタシスが出てくるのって思ったね。
(ホメオスタシスをうまく使っていくと人生は良い方向に進んでいくんだ)
ホメオスタシスをうまく使うってどういうことかの説明の前に、
読書をすると、どんな影響があるのかを伝えていくね。
①新しい価値観・知識に出会える。
②自分とは違う観点・視点からの物の見方を得られる。
③素晴らしい先人たちの人生を疑似体験できる。
・・・・・・・読書をすると数えきれないくらいの影響があるんだ。
これらとホメオスタシスがどのように関係しているのか?
ホメオスタシスは変わりたくないという無意識の仕組みだったね。
実は前は言っていなかった事なんだけど、ホメオスタシスは慣れ親しんだ方にも作用するし、
実は慣れ親しんでいない方にも作用させることができるんだ。
それはどうすればいいのか?
慣れ親しんでいないほうこそ、慣れ親しんでいたほうだと脳に錯覚させればいいんだ。
志、目標、ありたい自分によって、脳に錯覚させるなんて巷では言われることもあるね。
本を読むと、志、目標、ありたい自分は読書をすると自ずと見えてくると僕は考えている。
本の中に登場する偉人達は、恐らく自分とは違ったおっきな志を持っているだろう。
(豊臣秀吉・坂本龍馬・吉田松陰など、戦国時代や幕末の偉人の本は特におすすめだ。)
本を読むことを通して、
なりたい自分を模索し、
成し遂げたい志や目標を生む。
すると、ホメオスタシス、つまり無意識が変わるんだ。
無意識が変わるということは、1通目で言った平熱が上がるということだよね。
こんな人になりたい!
あの偉人だったら、あの人だったら、こういう時にこう良く行動をするはずだと、
思えるレベルに自分を持っていったら、きみは偉人になっているはずだ。
こう考えてみて欲しい。
君の伝記を読んでいる人がいるとして。
きみの今日の行動が伝記のエピソードになりうるか、
こんな行動が出来る人だから、後世に名を残せたのか。
と、読者は思えるだろうか。
そんなことを考えながら、日々を過ごしていってほしいと願っている。
(偉い人になる必要はないと思うが、より善い人になっていってほしいね。)
そんなわけだから、読書をしよう!
とりあえず、僕が学生時代に読んだ
『青春を山に賭けて』植村直己
『竜馬がゆく』司馬遼太郎
『壬生義士伝』浅田次郎
ここらへんから読んでみよう!
漫画の偉人伝もおすすめだ。
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