【3通目】きみがかけているメガネのこと

せかいのみかた

突然なんだけど、きみは今メガネをかけていると思うんだ。

え?

メガネなんかかけていない?

視力は両目とも1.5だって?
(1.5なら僕似だ。知っていると思うが、君の母さんはコンタクトがないと生活できない。)

実は、僕もきみもきみの隣の席の子もきみの先生も人間は誰もがメガネをかけているんだ。

きみはメガネなんてかけていないと言うかもしれないが、

みんながかけている、そのメガネは周りの人の目には見えないんだ。

そのメガネがどんなものかを説明していくね。

そのメガネは一言で言えば、かけている人が世界をどう感じるかを決めているものなんだ。

もし、レンズが赤いメガネをしていたら、世界は真っ赤に見えるよね。

緑色のレンズのメガネをしていたら、世界は緑色に見えるはずだ。

かけているレンズによって、そのひとは世界は赤いもの(もしくは緑色)であると認識するよね。

メガネをかけているとは知らないとしたら、その人にとって世界はその色なんだよ。

実はこんな感じの世界の捉え方を君も僕も、生きている人はみんなしているんだ。

それぞれの人が、目には見えないメガネから世界はこんな色だ、と認識しながら生活している。

もし、きみにとっての赤を、誰かが緑とか青と認識していたらどうだろう?

それぞれが見ている世界は全く別のものと思えないかな?

色で例えてみたんだけど、、、、こんな考え方もできるんだ。

さて、きみは朝起きた時、どんな気持ちで一日が始まっているかな?

今日も楽しい、最高の一日になるとワクワクしているかい?

こっちは楽しいこと、嬉しいことがよく目に入るワクワクメガネとしておこう。

それとも、気持ちが晴れない、イヤイヤな気持ちになるかい?

こっちはイヤイヤメガネだね。

その気持ちを決めるのが、僕らのかけているメガネに他ならない。

さらに言えば、そのメガネによって、きみの一日が全く正反対のものになるんだ。
(さっきのたとえで言うと、世界が赤にもなるし青にもなるし緑にもなる。)

勉強を例にして考えてみよう。

きみが学生だったら毎日授業があるはずだ。

興味がある授業、もしかしたら興味がない授業もあるかもしれないね。

きみは授業の時、どんな気持ちで学びと向き合っているだろうか?

これは自分に必要ない、これは面白そうだから、自分の得になりそうだから、、、、

そんな気持ちで勉強をしてはいないかな?

ワクワクメガネをかけている人は、どんな勉強であっても、そのなかからワクワクを探すんだ。

算数の勉強だったら、もっと早く簡単に正確に解ける方法はないかな、を探したり、

ワクワクするためにとりあえず、今自分ができる精一杯をやる。

今の自分に得はなさそう、つまらなそう、めんどくさいといって、いつまでもイヤイヤメガネをかけていては何も生まれないんだ。

ワクワクメガネをかけている人は、人生のワクワクにしか目がいかなくなる。

すると、何が起こるかというと、

普通の人からしたら、どう見てもマイナスなことなのに、プラスにしか見えなくなってくるんだ。

もし病気になったとしても、これは自分にこれまでとは違った価値観を与えてくれるチャンスだ、

とか、新しいことを始めるきっかけを与えてくれているんだ、とか。

どう考えても一見マイナスなことをプラスに変える力を手に入れることが出来るんだ。

これは難しい言葉で言うと「解釈力」なんて言われているよ。

この解釈力を磨いていけばいくほど、

きみの人生はよりワクワク、楽しいものになっていくはずだと、僕は信じている。

きみがかけたいメガネは、ワクワクメガネかな?

イヤイヤメガネかな?

僕は是非、きみがこれからの人生をワクワクメガネで楽しんで生活することを願っているよ。

「人は、かならず、死ぬ。

 人生は、ただ一度しかない。

 人はいつ死ぬか分からない。」

ワクワクメガネをかけたいと思ってくれたなら、この本を読んでみよう。

『未来を拓く君たちへ』田坂広志
『すべては導かれている』田坂広志
『神さまとのおしゃべり』さとうみつろう

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