10通目は「人は自分が考えているような人になる」についてだよ。
社会人1年目に、10通目のテーマと同名の本を読んだんだ。
(月に3000円の宿舎の硬い床で寝袋を広げて)
もしかしたら、その時に考えていた自分になっている?かもしれないと思い始めている今日この頃。
さて、「考える」とはなんだろう?
きみは毎日考えているだろうか?
何を?
と思うかもしれないね。
単刀直入に言うと、
考えるとは、君の頭の中の全てのことだ。
私たちは、自分の考え、または他人の考えに基づいて生活を送っている。
思考とは考えを生み出すことであり、
「考える」ことほど世の中で大切なものはない。
(行動はもっと大事だけど。)
常日頃の考えが、きみにとって最も重要なものであり、
人生の全て(例えば、収入、家、服、話し方、結婚相手、子ども)を決定するといえる。
つまり、人間は考え方ひとつで、豊かで幸せにも、
貧しく不幸せにも生活を送ることができるんだよ。
ここで、きみのこれまでのことを考えてみよう。
いまのきみはいったい何によってできているだろうか?
以前、話題にした話を覚えているならすぐにわかるはずだよ。
そう、今のきみはこれまでのきみの選択(出会ってきたもの)によってできているんだ。
例えば、
きみが昔食べたもので体は出来ているし、
きみが出会った人、読んだ本で君の心や考え方ができているといえるね。
じゃあ、その選択は何によってなされると思う?
そうなんだよ、
きみの考え方、思考によって、
それらの選択はなされるんだ。
ここまで聞けば、
賢いきみのことだから、
人は自分が考えているような人になるという意味がわかるはずだ。
人は何か大きな事件がないと、考え方をなかなか変えられないものなんだ。
僕は、心臓の手術の失敗によって、大きく考え方を変えさせてもらったんだ。
もし自分は今人生の最後の日々を送っているのだということを知ったなら、
そのとたん1日1日が実に尊く、大切なものに変貌するだろう。
この世は、生きているということは、なんと色鮮やかで、
楽しそうな顔や音色に満ち溢れているかに気が付くのではないかな?
そうすれば、人の役に立ち、時間を無駄にせず生きるのがどれほど大切なことであるか、わかると思うんだ。
少し付け加えさせてほしいことがある。
無駄に生きるな、とは言ったけど、
人生において無駄なことはないし、一見遠回りに思えることも、
何かにつながっていく。
どんな物事にも、偉大なことをなしえる機会は存在しているし、
そこで成功へのカギを見つけ出すことは絶対にできるはずだよ。
そこでは「きっとうまくいくんだ、私ならやれるんだ」という、考え方、心構えが必要なんだけどね。
君の目の前にある日常は、ありふれたものに見えることがあるかもしれない、
だけど、そのときにふと立ち止まって考えてみて欲しい。
自分は今考えているような自分になるんだ、今考えている思考が生み出す選択によって、
私は創られていくんだ。と。
きみならきっとなりたい自分になれるはずだよ。
なんといっても、私ときみのお母さんから生まれたんだからね。
生まれてきたら、きみの母さんに話を聞くといいよ。
考えた通りに世界は変わり、自分が考えているような自分になるということを
まさに体現しているひとだからね。
この手紙のテーマに興味を持ったなら、この本を読もう。
『人間は自分が考えているような人間になる』アール・ナイチンゲール
『富の福音』アンドリュー・カーネギー
『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル
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