12通目は「自分だけのモノサシを持とう」っていう話だ。
ここで言うモノサシっていうのは、
きみが筆箱に入れていた(入れている?)長さをはかる道具のことではないよ。
自分の生き方、自分自身をはかるための道具のことだ。
きみは自分の幸せをうまく言葉で表すことが出来る?
自分が行動を起こすうえでの判断基準はどうだろう?
きみはどう生きていきたい?
これらを考えるために必須になるのが、僕が言ったモノサシなんだ。
これから、あと5年?10年?したら、きみは僕や君の母から巣立って、
自分の力で生きていかなければならない。
生きていると、「自分はなぜ生きているのか?」
「何をして生きていけばいいのか?」
「そんなことしたってむだだよ。」
「しっかり地に足をつけて働きなさい。」
周りからの視線や言葉に悩み、自分のうちから出てくる視線や言葉に苦しくなることがあるはず。
そんな時に自分だけの確固たるモノサシを持っていると、迷うことが少なくなる。
「自分はこういう生き方をしたいから、これをするんだ」
「自分がしたいからやっているんだ」
今の時代を生きている人の多くは、
他人がつくったモノサシに縛られて生きているんじゃないかと、僕は思っている。
偏差値の高い大学に行く、
お給料が高い仕事につく、
周りからの名声を求める、、、、
「できる」
「高い」
「多い」
「(周りにとって)価値がある」
こういったモノサシで自分の生き方をして、
判断基準にしている人が大半じゃないかな?
僕はそんな他人がつくったモノサシを使って、生きていくことが幸せとは思えない。
もちろん、自分が確固たるものにしたモノサシが、
「できる」
「高い」
「多い」
という目盛りがついたものであるのなら、それはそれでいいことだと思うよ。
これからの人生で、きみは、きみのモノサシの目盛りを何にしていきたいかと思うかな?
きみがお酒を飲める年齢になったら、
きみと僕ときみの母さんのお店で、モノサシの目盛りの見せあいっこをしよう。
その時を楽しみにしているよ。
自分だけのモノサシを持ちたいと思ったなら、まずはこの本を読んでみて。
『ファイティング寿限無』立川談四楼
『人生生涯小僧のこころ』塩沼亮潤
『むぎふみクーツェ』石井しんじ
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