【8通目】友だちとの関係について

君への手紙

8通目は「友だちとの関係について」だ。

きみはいま、

小学生かな?

中学生かな?

もしかしたら、社会人になっているかもしれない。

小学生や中学生だったら友だちとの関係について悩んではいないかな?

僕は友だちとの関係について悩んだ時期があるんだけど、

そのときにたくさんの本を読んだものだよ。

そのなかで、ある考え方に出会って、友だちとの関係についてあまり悩まなくなったんだ。

ぜひ、きみにも知っておいて欲しいのでここに書いていくね。


お家にいるときの自分、

学校にいるときの自分、

習い事に行くときの自分、

一人で買い物に行くときの自分を想像してほしい。

お家にいるときの自分は、もしかしたらダラダラと過ごしてやりたい放題かもしれないね。

学校にいるときの自分は、先生や友だちの前だからしっかりものとして行動してる自分がいるかな?

習い事に行くときは、コーチや先生の話をしっかりきいて真剣な態度かもしれない。

一人で買い物に行くときは心細くて、困ったことがあっても周りの人に質問もできないし、

いつもの自分ではなくなっているかもしれないね。

家にいるときの自分はリラックスして心地いいけど、

学校にいるときの自分はちょっといい顔をしようとしていてストレスだ。とか、

家は窮屈だけど、学校にいるときはおもいっきり自分をだせているかと感じているかもしれないね。

じゃあ、「どれが本物の自分なんだろう?」きみはそう思ったことはないかな?

僕や君の母さんとの関係の自分、

友だちとの関係の自分、

先生やコーチとの関係の自分、

お店の店員さんとの関係の自分・・・・・・

どれもが自分なんだけど、そのときそのときで振舞う自分はちがうよね。

明るくて楽しい自分でいられることもあるし、

緊張して暗くなってしまう自分もいるね。

なんで自分はこんなに暗いんだ・・・と悩む必要はなくて、

明るくいられるときの自分を大切にしてほしいと僕は思うんだ。

それはもしかしたら、人と関わっていなくて本を読んでいる自分の時かもしれないし、

スポーツをしているときの自分かもしれないね。

さっき、ある考え方を知ったといったよね。その考え方を言っていた人は、

自分が心地よい、好きだといえる関係性の自分を少しずつ増やしていこうと言っていたんだ。

その話をきいてから、僕は人間関係にあまり悩まなくなっていったんだ。

友だちの前でも、ストレスを感じる振る舞いはやめて、心地よい関係を築ける友人や人と出会うようにしていった。

でも、おぼえておいて欲しいのはどの振る舞いをする自分も君であり、振舞う自分はいかようにも変えていけるってことなんだ。

きみは出会った人で出来ている。

きみは今関わっている人すべてのひとを足して割った、平均なんだ。
(これを僕は「友達アベレージ論」と名付けている)

だから、これから会う人、出会う本を変えていくときみはなりたい自分に近づいていく。

友だちとの関係にしても、

きみがなりたいような自分であれる友だちとの関係を大切にしていけばいいと思うんだ。

自分が自分でいられないような関係性を無理して続ける必要はないと僕は考えているよ。

僕と君の母さんの前では、是非君が一番心地よい自分でいてくれることを願っているよ。

友だちとの関係について、もっと考えてみたいと思ったなら、

『私とは何かーー「個人」から「分人」へ』平野啓一郎
『空白を満たしなさい』平野啓一郎
『嫌われる勇気』古賀史健、岸見一郎

アドラー心理学の本を読んでみてもいいかもしれない。

「課題の分離」という考え方は、人間関係に悩んだ学生時代、

目からうろこの考え方だったよ。是非、読んでみてね。

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