「恩送り」という考え方。

せかいのみかた

どんなひとにも、この人がいたおかげで、この人と出会えたから今の自分があるという「恩人」と呼べる人がいるのではないでしょうか。

そんなひとに「恩返し」をしたいと決意し、人生を大きく変えるきっかけとしたひとは少なくないのではないでしょうか。

「いただいた恩はどんなに小さいことでも忘れずに胸にしまっておきなさい」

母にはよく言われていました。

自分の人生のテーマとして、この「恩」という言葉が大切だと、最近考えています。

そんなときにある映画を観る機会がありました。

三人に善い行いをして、さらにその3人が3人に善い行いをしていく。

それが続いていけば、世の中・世界は大きく変わっていく。

「恩」をテーマにした映画でした。

作品のテーマは「恩送り」と訳されるそう。

いただいたものを返すのではなく、ただ純粋に「恩」を周りの人に送っていく。

そして、それらの「恩」は世界・世代を巡り巡る。

「恩送り」という言葉を知り、今は亡き祖父と祖母の事を、さらに言えば、ずっとまえのご先祖様のことを考えました。

僕の祖父は、特攻隊だったそう。(飛び立つ前に戦争がおわったらしい)

祖母は、満州に行っていたそう。

彼らの時代は、次世代のために命を投げうってでも「恩送り」をしていたのではないか。(その考え、生き様が良い悪いかは考える人の解釈次第ではありますが。)

もっとまえの世代はどうだろうか。きっと、今では考えられないほど壮絶に違いない。

今は亡き、彼らに「恩」を返すことは出来ない。

でも、今を生きる自分たちは、「恩」を次世代に送ること、隣にいるあの人に送ること、道ですれ違う人に送ることはできるのではないだろうか。

そうやって僕たち生き物は生きてきたのではないだろうか。

「恩送り」この言葉を大切にしていきたいと思った今日この頃。

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